OEMのポイント
OEM POINTS
OEM流れ
OEMで失敗しない!事前準備と委託の流れをおさらい
OEM PROCESS
「OEMを導入したいけれど、何から始めればいいかわからない」
そんな悩みを持つ方は多いでしょう。
OEMは、自社に設備がなくても委託で商品を製造できる手軽さが魅力ですが、一方で、行き当たりばったりで始めてしまえば、せっかくかけた時間とコストがムダになることもあります。OEMを成功させるには、導入までのステップをあらかじめ把握し、知識を持って準備しておくことが不可欠なのです。
そこで本記事では、OEM導入前の準備や、仮契約から納品までの手順、OEM商品を売るための施策など、OEM導入に失敗しないための知識とポイントを紹介します。OEMを検討している方や、はじめてのOEMを成功させたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
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OEMの導入前に考えるべき3つのポイント
OEMを始めるにはまず、製造する商品の方向性を決め、委託するメーカーを選定する必要があります。一言でOEMメーカーと言っても、それぞれ得意分野や技術、対応範囲が異なるため、商品も決まらないうちにネットで探したメーカーに行き当たりばったりで委託するのは大変危険な行為です。
まずは「なぜ作るのか?」「何を作るのか?」「どこで作るのか?」の3つのポイントを熟考し、その商品が得意なメーカー、できるだけコストを抑え、品質を上げられるメーカーを選定しましょう。下記では、3つのポイントの考え方について解説します。
1なぜ作るのか?:市場調査と自社分析
今求められている商品や、自社が差別化できる技術・アイデアなど、市場と自社を客観的に調査・分析し、自社が参入するジャンルを大まかに決定します。自社の得意分野と市場のニーズがうまくマッチした商品が生まれれば、その後も長く製造・販売を続けられるでしょう。
2なにを作るのか?:商品企画・開発
生産する商品のジャンルが決まったら、より具体的なマーケット分析を行い、ターゲットを定めて商品の企画案を出します。競合商品の後追いになることを避けるためにも、既存の市場はしっかりと分析しておきましょう。
企画が決定したら、開発に進み、仕様書や設計書を作成します。この段階でOEMメーカーの候補が出ていれば、作成した仕様書や設計書を共有した上で見積もりを依頼してみましょう。
3どこで作るのか?:メーカー選び
OEMメーカーを選定する際は、製造コストを比較するだけでなく、必ず商品サンプルを取り寄せて確認しましょう。サンプルのクオリティが低かったり、見積もりと価格が合わなかったりと、不審な点がないかしっかりとチェックしてメーカーを見極める必要があります。
また、委託契約後に商品の品質を落とす悪質なメーカーもあるため、注意が必要です。ハズレのメーカーを避けるためにも、事前に口コミや取引実績を確認しておきましょう。
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OEMの仮契約から納品までの流れ
OEMメーカーの候補がしぼれても、何も考えずに契約し、製造を丸投げするのは危険です。商品製造までの流れを知り、自社が確認すべきことをきちんと認識して、疑問が出たら都度メーカーに確認しましょう。以下では、OEMの仮契約から、商品が製造・納品されるまでの流れを解説します。
1OEMメーカーとの打ち合わせ
メーカーの候補を絞り込んだら、具体的な生産数や納期、仕様・設計・デザインなどのすり合わせを行います。OEMメーカーが提示した、設計概算コストや製造プロセス、品質管理、製造開始時期や納期を確認し、問題がなければ仮契約に進みます。
仮契約にあたっては、商品のこだわりを明確に伝え、実現可能かどうかを十分に確認しておく必要があります。また、トラブルを避けるためにも、「見積もり料金にどこまで含まれているのか」を明確にしておきましょう。さらに、梱包や、保管、販売店への配送など、製造以外の工程もどこまで対応できるのかを確認し、すれ違いが起きないよう書面に残しておくと安心です。
2商品サンプルの製造
OEMメーカーに商品のサンプル製造を依頼します。サンプルが上がってきたら、仕様書や設計書通りに作られているか、クオリティ面は問題ないかを確認し、問題があれば改良を指示しましょう。
サンプル時点で見落としがあると、量産した際にすべての商品を作り直すことになり、余計なコストがかかるだけでなく販売スケジュールが大幅にずれ込む可能性があります。サンプルのチェックは細かな部分まで確認し、納得できるまでメーカーと協議しましょう。
3包装資材の選定・表示の確認
台紙やパッケージ、包装資材の仕様・デザインを決定します。台紙やパッケージには、法律に基づいて必要な情報の表示を行いましょう。
台紙・パッケージ、資材類が確定したら、最終盤の見積もりをOEMメーカーに依頼します。メーカーから提示された見積もりを確認し、単価や納期、ロット数に問題がなければ正式発注に進み、量産を開始します。
4量産・初回納品
委託した商品は、OEMメーカーが生産管理、進捗状況の管理を行っており、必要に応じて途中経過を報告してもらえます。製造した商品は検品が行われ、納品。事前に梱包や配送を依頼している場合は、指定の場所に配送されたのち、納品となります。
OEMメーカーによっては、売場の提案や販促施策など、販売フェーズでのフォローも可能です。商品の製造から販売まで、ワンストップで委託することで、商品の魅力やブランド力を引き出した売り方を実現できます。
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OEM商品を売るための3つの施策
OEMは、商品ができれば終わりではありません。OEMにおいて結果を出すということは、売れる商品を作り、コストに見合った利益を出すということ。OEMを検討し始めた段階から、売るための戦略や施策を練っておくことが大切です。本章では、OEM導入前に検討しておきたい、商品を売るための3つのポイントについて解説します。
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パッケージ・包装資材
パッケージは商品の顔とも言える重要なものです。消費者に手に取ってもらい、購入を決断してもらうために、ターゲットに即したデザインを採用し、商品の魅力が伝わる情報を表示しましょう。
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告知広告
どんなにクオリティの高い商品を作っても、世の中に知られなければ売上にはつながりません。ニュースリリースやSNSなどを活用して、商品の告知広告を行いましょう。
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商品動画・画像
ECモールで商品を販売する場合、商品イメージの質は売上に大きく影響するということを留意しましょう。商品撮影や画像加工、説明動画など、商品ページに掲載するイメージは、予算をかけてプロに依頼するのがおすすめです。
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【まとめ】OEMで失敗しないためには、事前の準備と確認が必須!
OEMで失敗しないためには、事前の準備をおろそかにせず、自社が獲得したいマーケットに向け、計画を立てて進めることが大切です。また、メーカーと契約後、商品が製造・納品されるまでの基本的な流れを知っておくことで、確認すべきことを整理し、スムーズな進行に備えましょう。
このほか、OEMを検討するのであれば、販売戦略を立てておくことも重要です。製造した商品をどこでどのように売るのかを事前に計画し、商品製造と並行して、必要な施策の準備を行いましょう。自社でリソースがない場合は、ワンストップで依頼できるメーカーに相談してみるのがおすすめです。
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