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OEMのポイント

OEM POINTS

OEMでプロダクトを開発・製造する場合、「既存の製品にオリジナルの仕様を加える」「1からプロダクトデザインを行う」の2つの方法が考えられます。

「既存の製品にオリジナルの仕様を加える」とは、製造する商品の形状や構造を変えずに、カラーや印刷、素材などをカスタムする、セミオーダーに近い製造委託を意味します。企画・開発・デザインの手間がないため、コストやリソースを最低限に抑えることができる一方、同じ製品を使った商品が流通しやすいため、差別化しづらい点がデメリットと言えます。

貴社がもし、商品の独自性やブランド価値にこだわるのであれば、「1からプロダクトデザインを行う」のがおすすめです。本記事では、OEMにおいて1からプロダクトデザインを行うメリットや、プロダクトデザインを外部に委託する場合の選択肢、企業がOEM委託でプロダクトデザインを行う際に踏むべき手順を解説します。独自性の高い商品を販売したいと考えている企業の担当者の方は、ぜひ参考にしてみてください。

POINT

1

そもそもプロダクトデザインとは?

まずは、プロダクトデザインの定義を理解しましょう。そもそも「プロダクトデザイン」とは、仕様や印刷を変えるデザインと、どのような点が異なるのでしょうか?その答えは、「課題」にあります。

プロダクトデザインとは、ユーザーが商品に対して感じている「不便」や「問題」を、素材や機能、構造の変更で解決しようとするデザイン活動を意味します。広義では一点もののアート作品や伝統工芸品などの少量生産品も含みますが、一般的には大量生産の商品に対して使われ、雑貨や文房具、インテリアから自動車、家電まで、さまざまな「商品」を対象とします。

たんに見栄えの美しさだけでなく、ユーザーの使い勝手や安全性などを考慮した、機能、構造を求めるのが、プロダクトデザインの最大の特徴と言えます。

POINT

2

1からプロダクトデザインを行うメリット

OEMを導入する際に「1からプロダクトデザインを行うメリット」は、大きく分けて2つあります。1つ目は「他社との差別化」、2つ目は「ブランドイメージの強化」です。以下で詳しく見ていきましょう。

1差別化

OEMは、他社が提供する技術やリソースを誰もが活用できるビジネス形態です。そのため、スペックやデザインが似た商品が市場に現れやすく、差別化が難しいと言われています。自社独自の機能やデザインで、これまでの商品とは異なる視点からユーザーの課題解決を図る商品は、他社商品と差別化できるでしょう。

2ブランドイメージの強化

既存の製品には反映しづらい自社独自の技術力やデザイン力も、1から開発・設計を行う場合はスムーズに反映できます。自社の強みである要素を新商品に付加することで、商品の差別化を図れると同時に、これまで構築してきたブランドイメージが強化されるでしょう。

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3

プロダクトデザイン委託の選択肢

プロダクトデザインは商品の構造や仕様にも関わるため、専門的な知識を持ったプロダクトデザイナーが不可欠です。社内に人材がいない場合、外部からアサインする必要があります。本章では、プロダクトデザインを外部のデザイナーに委託する際の3つの選択肢について解説します。

1

フリーランス

フリーランスのプロダクトデザイナーを選択するメリットは、自社の予算に合う人材を選べる点にあるでしょう。一方で、実績やスキルにばらつきがあるため、当たり外れが大きい点はデメリットと言えます。また、窓口となるディレクターや営業担当者がいないため、スムーズに発注できる相手を見つけるのが難しいという実態もあるでしょう。フリーランスに委託する場合は、実績やデザイン力だけでなく、コミュニケーション力やディレクション力などをトータルで判断する必要があります。

2

制作会社

制作会社に依頼する場合、営業担当者やディレクターが窓口となるため、コミュニケーションコストが縮小できます。また、自社の要望に沿ったデザイナーをアサインしてもらえるため、安心して任せられるでしょう。一方で、委託費用にはディレクション費やクオリティの保証を含むため、基本的にフリーランスよりも割高になります。損をしないためにも、事前に数社に見積もり依頼を出して費用を比較しましょう。

3

OEMメーカー(ODM)

商品を製造するOEMメーカーに、開発、デザインもワンストップで依頼することをODMと呼びます。ODMを選択するメリットは、ワンストップで依頼することで、製品作りに一貫性を持たせられる点にあります。製品へのこだわりを理解した上で製造するため、自社の要望やブランドコンセプトに合った製法を提案してもらえるでしょう。一方で、自社独自のコンセプトやアイデアが流出する漏えいリスクがあることは、留意しておく必要があります。

POINT

4

プロダクトデザインの流れ

プロダクトデザインは、下記のような流れで進められます。

1 市場の分析・コンセプト設計 まずは、他社分析やターゲット分析、トレンド分析など、市場の分析を行い、どのような商品であれば委託企業の独自性やブランド力を打ち出せるかを検討します。その後、製造する商品のコンセプトを設計し、設計したコンセプトをおおまかなデザインに反映します。
2 マインド設定 マインド設定とは、「自社の製品が誰の、どのような存在になってほしいか」を設定・社内で共有する作業です。この作業により企業は自社製品の価値を明確にし、価値の実現に向かってプロダクトを設計できるようになります。
3 試作 外部デザイナーや制作会社にデザインを委託している場合は委託先が試作メーカーに試作を依頼、OEMメーカーの場合は、メーカーが試作品を製造します。試作品でのクオリティに妥協すると、量産の際もよいものが作れません。出来あがった試作品に気になる点があれば、納得がいくまで調整を行いましょう。
4 量産 納得のいく試作品ができたら、プロダクトデザイナーが量産技術を反映した図面を作成します。図面を基にOEMメーカーが量産品に展開します。

POINT

5

【まとめ】プロダクトデザインは、差別化・ブランド力向上の要!

OEMで1からプロダクトデザインを行うことで、他社とは異なる視点でユーザーの課題を解決する商品が生まれたり、商品に自社の強みを付加し、ブランド力を強化したりできます。OEMを自社の差別化・ブランド力向上につなげたい方は、ぜひプロダクトデザインから商品開発に取り組んでみてはいかがでしょうか?

プロダクトデザインの委託は、フリーランスのプロダクトデザイナーか、制作会社、OEMメーカーへの委託が考えられます。開発から製造までコンセプトを一気通貫するには、OEMメーカーでの委託がおすすめです。

OEMパートナーは、キャラクターグッズやファッションアイテム、デジタルガジェットなどの雑貨を中心とした、多様な商品のOEMやODMを提供しています。商品の企画・開発からデザイン、製造まで、ワンストップでのサポートを提供できるほか、ビジネスパートナーとしての信頼度も高く、はじめてのOEM・ODM導入でも安心して委託していただけます。OEMの導入でお悩みの担当者の方は、お気軽にお問い合わせください。

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