OEM費用
OEM COST
OEM委託にはどんな費用がかかる?
コストカットのポイントを徹底解説!
OEMにかかる費用は、原材料費や製造費だけではありません。どんな費用がかかり、どのような項目が費用の増減に影響するのかを知っておくことで、見積を依頼した際に内容が理解でき、本発注の費用をイメージしやすくなるでしょう。
そこで本記事では、OEM委託にかかる費用の内訳や、費用の増減に影響する項目、OEMで費用を安く抑える方法について解説します。
OEM費用の基礎知識を身につけ、利益の最大化を狙いましょう。
OEM委託でかかる費用の内訳
食品やアパレル、雑貨など、OEMにはさまざまなジャンルがあります。商品のジャンルによって見積に計上される項目は異なりますが、どのようなジャンルでも共通してかかる費用には以下のようなものがあります。
- 原材料費
- 製造費
- パッケージ費
- 梱包・輸送費
- 手数料
これらにくわえ、OEMに製品の設計や開発を依頼する場合は開発費、商品やパッケージのデザインを依頼する場合はデザイン費、海外OEM製品を輸入する場合は輸入手続きにかかる費用などが加算されるのが一般的です。
OEMのサンプル製造費について
業界や製造する商品によっても異なりますが、OEMメーカーの多くは、数回のサンプル製造を無料に設定しています。これは、商品が量産レベルになるまでサンプルの改良を繰り返すことで、自社への発注につなげるためです。ただし、特別な原材料や手間のかかる仕様を指定した場合は、サンプルであっても費用がかかる場合があります。
OEM費用の増減に影響する項目
OEM製造において、コストに影響する項目に、ロット数や加工技術、包装形態などがあります。下記でそれぞれの内容を確認してみましょう。
ロット数
一度の製造で作る商品の数を「ロット数」と呼びます。メーカーによっては、「100個から」などの小ロットで発注できるケースもあり、「まずは少量から商品の売れ行きを確認したい」という企業は小ロットで発注するのが一般的です。ただし、小ロットの場合は全体の費用は抑えられるものの、1個あたりの製造費は割高になります。反対に、ロット数が多いほど商品1個あたりの製造費は抑えられます。
加工技術
原材料を成形したりできあがったパーツを組み立てたりする工程を「加工」と呼びます。通常の加工作業は製造費として加算されますが、「ロゴ入れ」や「手仕上げ」のような特別な加工技術を指定する場合は、見積に加工費用が上乗せされます。見積上の項目名はメーカーによって異なりますが、「特別加工費(レーザー名入れ)」などのような表現が一般的です。
パッケージ形態
一言でパッケージと言っても、さまざまな形状、材質のものがあります。既存の箱にデザインを印刷するだけのシンプルなパッケージであれば、費用は最小限に抑えられます。一方で1から型を起こす必要がある複雑な形状や、特殊な印刷を施す材質のパッケージは、より多くの費用がかかるでしょう。
OEMのコストを抑える方法
OEMでコストを抑えるには、「製造工程をカットする」「ロット数を増やす」の2つの方法が考えられます。本章では、それぞれの方法について詳しく解説します。
1
製造工程をカットする
既製品をアレンジして製造工程をカットすることで、開発費や製造費を抑えることができます。大きなコストカットになることはもちろん、製造期間も短縮できるでしょう。一方で留意しておきたいのが、他社製品との類似性です。他社が同じ既製品を使って商品を製造している場合、どのように差別化していくべきかを十分に検討する必要があります。
2
ロット数を増やす
OEMのコストを抑える方法として、しばしば、「小ロットでの発注」という意見が上がることがあります。しかし、前章でも触れた通り、一度に製造するロット数を抑えれば1個当たりの製造費が上がり、結果的にコストが上がってしまいます。反対に、一度に製造するロット数をできるだけ増やせば、商品1個あたりの製造費は抑えることができるでしょう。「初回生産で売上の見通しを立てたい」など、慎重に製造したい場合を除き、まとめての発注を心がけトータルでのコストを下げましょう。
ロット数と製品コストの関係とは?
ロット数の増減による製品コストの変動には、工数、材料費、物流費などのさまざまな要因が絡み合っています。本章では、「なぜロット数を増やすと製品コストが下がるのか」その理由について、3つの要因を解説します。
1工数の短縮
たとえば、異なる4つの商品を200個ずつ製造する場合、機械の設定や人が関わる作業工程は4回変更されることになります。一方で、ひとつの商品を1,000個製造する場合は、機械の設定や作業工程の習得は一度で済むため、工数が少なくなります。2つのケースのうち、より工賃が抑えられるのは、後者と言えるでしょう。
2材料費の変動
材料費には、量によって価格が変動するものとしないものがあります。たとえば、トートバッグのブランドネームやファスナーなどのパーツは、副資材メーカーに大量発注することで価格が抑えられます。これは、副資材メーカーも①と同様、大量生産することで作業工数を短縮でき、工賃を抑えられるためです。
3物流費
ロット数と製品コストに関連しているのは、製造工程だけではありません。物流においても、一定以上の数をまとめて輸送することで、製品ひとつあたりの物流コストは下げられます。特に海外OEMの場合、一回の輸入ごとにかかる通関費用は輸入量に関わらず一定のため、一度にできるだけ多くの商品を輸入することで、商品一個あたりの輸送費のカットにつながるでしょう。
さらにコストを抑えるためのOEMメーカー選びのポイント
OEMでコストを抑えるのであれば、メーカー選びも重要です。メーカーが出した見積の内訳が不明瞭だったり、技術力・提案力が不足していたりすると、本来ならば抑えられるはずのコストも、抑えられません。本章では、OEMでプラスアルファのコストカットを実現できる、メーカー選びのポイントを紹介します。
1
技術力・提案力がある
本来の予算がオーバーしてしまった際、技術力や提案力があるメーカーであれば、スペックを変えずに製造工程を簡略化する方法や、原材料の変更など、さまざまな方向からコストを抑える提案ができます。クオリティとコストのバランスを取りながら専門的な知見でアドバイスができるメーカーであれば、クオリティを保持しながら、よりコストを抑えて商品を製造できるでしょう。
2
見積の内訳が明瞭
見積を依頼した際、金額の根拠が詳細に記載してあるメーカーは、コストに関する意識が高くコストカットの相談がしやすいメーカーと言えます。自社の予算や、コストをかけたい部分、コストカットしたい部分などを積極的に相談してみましょう。また、金額に関して不明点があった場合、質問に対してていねいに返答してくれるメーカーであれば、安心して発注できそうです。
【まとめ】優良なメーカー選びでプラスアルファのコストカットを!
OEMでコストカットを実現するには、既製品を使い製造工程をカットする方法と、一度に製造するロット数を増やす方法が有効です。また、商品のクオリティを保持したままコストカットを提案でき、コストに対して誠実なメーカーを探すことで、プラスアルファのコストカットを目指せるでしょう。
OEMパートナーは、文房具やファッションアイテム、デジタルガジェットなどの雑貨を中心とした、多様な商品のOEMやODMをご提供しています。商品の企画・開発からデザイン、製造まで、ワンストップでのサポートが可能で、さまざまな視点からコストカットをご提案できます。また、ビジネスパートナーとしての信頼度も高く、これまでに多くの企業様と良好な関係を維持しています。OEMのコストカットにお悩みの担当者の方は、お気軽にお問い合わせください。